首里城

  
 
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首里城 宗教的役割

宗教的役割

首里城は政治・軍事の拠点であるとともに、琉球有数の聖域でもある。以前は城内には十ヶ所の御嶽があり、また首里城内郭の南側の大きな範囲を「京の内(けおのうち)」と呼ばれる聖域が占めていた。「京の内」は十ヶ所の御嶽のうちの数ヶ所と、鬱蒼とした大木の森や岩があるだけの場所だったが、この森こそが首里城発祥の地であり、首里城を国家の聖地とさせている重要な場所であった。聞得大君をはじめとする神女たちが京の内で祭祀を行っていたが、その祭祀の内容やはっきりとした京の内内部の様子はいまだによくわかっておらず、現在ここで行われた祭祀の研究に基づき公開に向けての整備工事が進められているが、完全な再現には至らないものと思われる。

敷地内の御嶽等は単なる遺跡ではなく、現在に至るまで信仰の対象であった。琉球大学があった頃には、立ち入りが自由であったため、その構内のあちこちの拝所には常に線香やウチカビ(紙銭)が供えられ、主として女性の拝む姿がよく見られたものである。しかし、首里城の復元によって無断の立ち入りが禁止となってしまった。それで、「首里城の建物は復活したが拝所としては破壊された」との声もある。


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